スキップしてメイン コンテンツに移動

出国前記録 合格直後の手続き編

審査結果は、以下のメールによって伝達されます。

メール件名「Your LSE application to the Master of Laws」
→メールの内容を見る限り、不合格の場合もこのメールは届きます。合格の場合にはこのメールは「オファーメール」と呼ばれます。

合格の場合は、上のメールの数日後に、以下のメールが届きます。

メール件名「LSE Offer Certificate」
→合格を証明するPDFファイルが添付されています。ただし、合格の条件やその後の手続きについてはオファーメールの方が詳しく、このPDFファイルは結局一度も使いませんでした。

また、ウェブサイトにオファーパックと名付けられたPDFファイルが掲載されており、本当に細かく手続きを説明しています。

▼オファーパック
https://www.lse.ac.uk/study-at-lse/Graduate/Offer-holders/Graduate-Offer-pack

これらのメール・資料に目を通せば、ほとんど自力で手続きを進められるようになっています。私がオファーをもらった大学院の中で、説明資料の充実度はダントツでした。

そのぶんGraduate Admissionsは塩対応なので、オファーパックに書かれていることを質問すると数週間待たされた挙げ句「オファーパックの〇〇ページ参照」の一文で切り捨てられます。読んでもわからない場合には、「〇〇ページに書いてあるコレはどういう意味か」というように、すでに読んでいるというアピールが必要です。

合格後の手続きは個人の事情により異なるので、ここでは私がやった手続きのみ簡潔に記します(おそらく私の手続きは全員に求められる最低限のものです)。

(1)オファーの受諾

オファーを受諾するかどうかをGAPから回答します。また、このときに学生証に使う顔写真(パスポートサイズ)の提出が必要です。

オファーには6週間以内に回答することが理想とされていますが、明確な期限はないため、何ヶ月でも回答を保留できます。ここが他の大学院との大きな違いで、併願校の結果をすべて見てから最終的な意思決定を行えます。

また、オファー受諾にあたってデポジットの支払いは不要です。本当に受験生に優しい学校です。

ただし、オファーを受諾しなければ学生寮の申込みや学生ビザの手続きに進めないので、実質的には入学の年の3〜5月くらいが期限になります。

(2)正式な書類の送付

出願時に提出したいくつかの書類は、自分でスキャンしただけで、本物であると認証されているわけではないため、合格後に正式版の送付を求められます。

典型的には、学部時代の成績証明書を出身大学から直接LSEに送る必要があります。基本的には指定のメールアドレスに送るだけですが、それが不可能ならばいくつか代替の提出手段もあります。

書類の送付とオファーの受諾は無関係なので、とりあえず送付しておいて、オファーを受諾するかどうかは後で決められます。春から夏にかけてはこの処理が殺到し、LSEでの事務がパンクするようなので、早めに送る方がよいです。

(3)Financial Undertaking Form(FUF)の送信

「誰が学費を払うか」を申請するフォームをGAPから提出します。自分で払う、家族が払う、第三者が払う、LSEの奨学金で払う、などの選択肢から選びます。

FUFを提出しただけではいかなる支払い義務も生じないので、早く提出した方がよいです。何度でも再送信可能なので、たとえば奨学金の選考待ちならば、とりあえず自分で払うと申請し、あとから奨学金に変更できます(と、FUFの説明資料にも書いてあります)。

なお、奨学金を獲得していても、奨学金団体が自分の口座に資金を振り込み、それを自分で学校に支払う場合は「自分で払う」を選択します(LSEの担当部署に確認しました)。「第三者が払う」は、実際にその団体がLSEに直接支払う場合に使用します。

このほか、人によっては語学要件などの条件を満たしたり、LSEの奨学金(Graduate Financial Support)に応募したりするなどの手続きがあります。LSEの奨学金はGAPから申し込めるみたいです。当初は2023年11月くらいに募集開始とのことでしたが、延びに延びて2024年1月末にオープンした模様です(記憶が正しければ・・・)。

また、これも個人差が大きいと思いますが、私の場合は、事前のワクチン接種は不要でした。

なお、LSEの「無条件合格(unconditional offer)」は、語学要件などアカデミックな意味での条件はないという意味です。「無条件合格」であっても、成績証明書の提出やFUFの送信など、義務的な手続きはいくつかあり、これらを済ませないと学生寮や学生ビザの手続きに支障が生じることがあります。オファーメールとオファーパックの熟読が必要です。

かたばみ

コメント

このブログの人気の投稿

出国前記録 LSE出願編

LSEの出願は、入学の前年の10月に始まります。必要な書類は毎年度だいたい同じなので、8月(ちょうど今から1年前)頃に準備を始めました。 2024年9月入学の場合は、2023年10月9日にオンライン出願のシステムが開放されました。私はすぐにアカウントを作成し、数日以内に推薦者に推薦状を提出してもらって、13日に出願料の支払い・出願書類の提出を終えました。その後、12月19日に無条件合格の連絡をもらいました。 以下、詳細に述べます。 1.出願関係のウェブサイト 出願に必要な情報は以下のウェブサイトに載っています(公式サイトのみ紹介)。 ①出願方法 https://www.lse.ac.uk/study-at-lse/Graduate/Prospective-students/How-to-Apply ②LLMの出願情報 https://www.lse.ac.uk/study-at-lse/Graduate/degree-programmes-2024/LLM ③日本出身者の出願資格 https://www.lse.ac.uk/study-at-lse/international-students/country-pages/japan (②のEntry requirementsのリンク先から、Japanの項を参照) ④語学要件 https://www.lse.ac.uk/study-at-lse/Graduate/Prospective-students/Entry-requirements/English-language-requirements (②のAssessing your applicationのリンク先参照。コースによって要件が異なる。LLMは、表の下の方にある「D. Law programmes – all programmes in the Law Department, including MPhil/PhD Law」参照) ⑤出願書類 https://www.lse.ac.uk/study-at-lse/Graduate/Prospective-students/Supporting-documents (②のAssessing your applicationのリンク先参照。⑤には全コースを想定して様々な書類が列挙されているが、LLMの出願に...

LSE留学記

2024年9月からイギリスのLondon School of Economics and Political Science(LSE)の法学修士コース(LLM)に留学します。 1年間の留学はともすれば漫然と過ぎ去ってしまう気がするので、日々を意識的に過ごすために日記を書くことにしました。アメリカ、オーストラリア、カナダなどのメジャーな留学先と比較するとイギリスの留学事例は少ないので、あわよくば誰かの参考になれば幸いです。 ちなみに執筆者は、日本の大学の法学部を卒業、数年間の会社員生活を経て、LSEに留学することになりました。弁護士などの法曹界の住人ではないです。 かたばみ